こんにちは秋吉 博斗です。
今年は競馬界にとっては2つのG1が新設され、その1つは【大阪杯】でした。こちらはキタサンブラックが完勝で第1回の覇者になり、武豊騎手が初年度優勝ジョッキーになりました。
そしてもう1つ年末に、2歳のチャンピオンを決めるレースが新設されたのが何を隠そう【ホープフルステークス】です!
今日はこの【ホープフルステークス】について紹介します。
ホープフルステークスとは
2017年度最後を締めくくるG1は有馬記念!ではなく
12月28日(木)ホープフルステークス(G1)になります。
ホープフルステークスはどのようなレースかと言いますと、
- 名称 ホープフルステークスG1
- 場所 中山競馬場
- 距離 芝2000m
- 賞金 1着賞金7000万
- 条件 2歳牡馬、牝馬
- 負担 牡55㎏、牝54㎏
このようになっています。
2014年から中山競馬場(それ以前は阪神競馬場)で前身のラジオNIKKEI杯2歳ステークスからホープフルステークスに名称を変更しグレードもGⅡに格上げ。
2017年からは名称はそのままでG1に昇格。G1に昇格するためには上位4頭のレーティングを平均したレースレートと言われる数値が110を超えれば良いのですが、去年記録した数値が110.5でギリギリクリアした形です。(2016年大阪杯は117.0)
なぜホープフルステークスがG1として求められたのか‥
- 理由その1
中距離路線の需要の高まりがあります。2歳のG1と言えば
- 牡馬 朝日杯フューチャリティステークス
- 牝馬 阪神ジュベナイルフィリーズ
この2つがあり、このレースに勝利した馬が自動的に、JRA賞を獲得していました。
しかしこの2つのレースはともに1600mで牝馬であれば、桜花賞1600m(阪神競馬場)に直結しやすいですが牡馬であれば距離が足りず、皐月賞、日本ダービーを狙う有力馬にとっては近年出走する魅力が下がってきたレースになってきました。
- 理由その2
もともと朝日杯フューチャリティステークスは中山競馬場で行われてきましたが、中山の1600mは内外枠の有利不利が大きく、フルゲートでも16頭(ほとんどのG1はフルゲート18頭)で出走する頭数に制限がかかります。
そこで2014年からは阪神ジュベナイルフィリーズと同じ阪神競馬場で行われるようになりました。中山競馬場側から見るとG1を1つ阪神側にとられた形にもなります。そこで中山競馬場側にも配慮される形にもなるわけです。
- 理由その3
次に近年の朝日杯フューチュリティステークスとホープフルステークスの複勝圏内の馬の比較をした表です。

上記は過去十年の朝日杯フューチャリティステークスの結果です。赤文字の競走馬がこのレース以降にG1に勝利した競走馬です。

こちらがホープフルステークスの過去10年の結果です。こちらもこのレース後にG1に勝利した競走馬が赤文字で表示しています。★で表示しているブラックバゴは私の一口馬です。興味ある方はこちらを。
このようにして見てみると、朝日杯フューチャリティステークスに勝利した後に苦戦する馬が多いのがわかります。早熟傾向の馬が勝ちやすい、若しくは強い馬が回避しているとも考えられます。
ホープフルステークスのそれは見ての通りその後も、G1レースに勝利している馬を多く輩出していることがわかります。その中でも日本ダービーに勝利している馬が多いことも特筆です。
最後に
ここまでご覧いただくとホープフルステークスが来年のクラシックを賑わす競走馬が出てくる可能性は非常に高く、G1に昇格した理由が見えてくるかと思います。
競馬ファンの中には有馬記念で1年を締めくくって、年明けは金杯からと考える方はたくさんいると思いますが、今年からは1年の締めくくりはホープフルで!に変えて頑張って1年を締めくくりましょう!
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